ハマナスは、北海道から南は山陰地方まで、海岸の砂地に自生する植物です。
涼しい気候を好むため、特に北海道で多く見られ、北海道の花にも指定されています。
紫がかったピンク色の花が咲き、見ごろは6~7月。
石狩市の「はまなすの丘公園」のように、みごとな群生地もありますが、道路沿いや中央分離帯に植栽されていたりもするので、普段でもよく見かける花です。
※北海道は広いので、場所によって「周りにはないよ!」という地域もあると思います。
このハマナス、とってもいいにおい がするんですよ。
一般的に「バラの花の香り」、と言われて想像する香り、そのままです。
バラよりもバラっぽい華やかな香り。
それもそのはず、ハマナスはバラ科の植物で、バラのお茶など、バラ製品の原材料に使われます。
そのため、パッケージには「バラ」と書かれていても、原材料をみると「ハマナス」だったりすることも。
と、ここまでハマナスはバラの香りと言っておきながら、実は私、ハマナスがバラの仲間だとは知りませんでした。
見た目もバラっぽくないし、赤い実がなるので、まさかバラの仲間だとは思ってもみませんでした。
(バラも品種によって実がつくそうです。知りませんでした・・・。)
ハマナスは、サクランボくらいの少し平べったい丸い実がなり、今はまだ緑色ですが、8月には真っ赤に色づきます。
そしてこの実、じつは「ローズヒップ」と呼ばれるものでした。
ビタミンCがたっぷりで、美容にも良いとされるローズヒップ。
お茶や化粧品などに使われるのでご存じの方も多いと思います。
ローズヒップは「ローズ(バラ)」の「ヒップ(実)」という意味で、バラ科の植物の実の総称なのだそう。
一口にローズヒップと言っても、いろんな種類があるんですね。私はてっきり「ローズヒップ」という名前の植物があると思っていました。
ということで、ハマナスの実もローズヒップの一種。
生食にはあまり向いていないようですが、ジャムにしたり、乾燥させてお茶にもできるようです。
北海道の花とされているのに、知らないことばかりでした。
夏に北海道にきてハマナスを見かけたら、ぜひその香りをかいでみてくださいね。
札幌の大通公園にもひっそりと咲いています。
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