ヒメマルカツオブシムシ
この名前をご存じでしょうか。
私が初めてこの名前に出会ったのは、中学校の家庭科の教科書でした。
だれが名付けたのか、まるで高級鰹節の商品名のような、不思議な名前。
なんてかわいらしい。
こちら、服につく虫、大切なセーターやコートなどに穴をあけてしまう、あの虫です。
しかも高級な繊維が大好き。
品物の良い服ほどターゲットになりやすいという、人間にとってはちょっと迷惑な虫です。
カツオブシムシという名前から、なんとなく勝手に薄茶色のヒラヒラした感じの虫を想像していたのですが、なんと実は、見た目がカツオブシなのではなく、カツオブシを食べるのが大好きな虫なんだそうです。
服だけでなく食品も食べるとは。
もともとはマーガレットなどの花に集まる、小さな虫ですが、白い色に引き寄せられるらしく、外干ししている白い洗濯物や、通行人の白い服にくっついて、家の中にやってくるようです。
そして卵を産み、幼虫となって服を食べるように・・・。
服につく虫はヒメマルカツオブシムシだけではありません。
名前の似ているヒメカツオブシムシ、そのほか、イガムシ、コイガムシなどもいます。
大事な服を守るためには、衣替えの時にしっかり対策することが大切。
ポイントは3つです
1 しまう前に洗濯する
意外と目に見えない汚れがついていて、シミになったり黄ばみになったりします。
皮脂汚れに寄って来る虫もいるので、しまう前にもう一度洗うのがベストのよう。面倒ですが・・・。
2 防虫剤は一番高い位置におく
防虫成分は空気より重いので、下の方に流れていきます。
引き出しや衣装ケースの場合は、畳んだ服の一番上に載せるのが基本。
防虫剤がずれて横や下の方に落ちてしまうと、上の方にある服には防虫成分が届かなくなってしまいます。
3 防虫剤の使用量はしっかり守る
服の量ではなく、引き出しやケース、クローゼットなどの大きさによって、使用量が決まっています。
入れている服の枚数が少ないからと、防虫剤の数を減らすと効果が半減してしまいます。
6月は衣替えの季節。学校の制服なども夏服に変わりました。
もうすでに暑いので、とっくに衣替えは終わったよ、というかたが多いと思いますが、重い腰を上げてこれからというかたは、しっかり防虫対策をしていきましょう。
ヒメマルカツオブシムシ、かわいいのは名前だけですから・・・。
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鳥が大好きなスタッフの長谷川です。外に出るとつい野鳥を探してしまいます。
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