百寿の由来や風習を知ろう!贈り物は白色や桃色でなければならない?
最終更新日:2026年5月29日

人生100年時代といわれる今、100歳を迎える「百寿(ひゃくじゅ)」は、家族みんなで喜びを分かち合いたい大切な長寿祝いのひとつです。
100年という長い年月を歩んできた節目には、これまでの感謝や敬意を込めて、心に残るお祝いを贈りたいもの。
この記事では、百寿の意味や由来をはじめ、お祝いのテーマカラーを意識した贈り物の選び方まで分かりやすくご紹介します。
ご本人にとっても、ご家族にとっても特別な一日となるよう、百寿祝いの参考にしてみてください。
目 次
百寿の由来
百寿は「ひゃくじゅ」「ももじゅ」と読み、100歳を迎えた方をお祝いする長寿祝いです。
また、100歳のお祝いには「百寿」以外にもさまざまな呼び名がありますのでご紹介します。
「紀寿(きじゅ)」は、一世紀を意味する“紀”に由来し、100年という長い年月を表した名称です。
「上寿(じょうじゅ)」は、中国の古い考え方で“最上の長寿”を意味し、100歳を最高の長寿としてたたえる言葉として使われています。
さらに、「百賀(ひゃくが)」は“100歳を祝賀する”という意味を持ち、お祝いの気持ちを表現した呼び名です。
そのほか、「桃寿」という名称もあり、古くから桃が長寿や厄除けの象徴とされてきたことに由来するといわれています。
桃は縁起の良いモチーフとして親しまれており、長寿祝いの贈り物やデザインにも取り入れられることがあります。
このように、100歳のお祝いにはさまざまな名称や由来があり、どれも長寿への敬意や感謝の気持ちが込められています。
100歳と言うと、寿命が長くなった現在でもそれほど長く生きられる方は珍しいと言えますが、100歳以降も長寿の祝いがあることはご存じでしょうか?
【111歳】皇寿(こうじゅ)。皇の字をばらすと白(百から一を引くと白になることから99を表す)、一、十、一となり、すべて足すと111になることが由来です。また、川の字が111に見えることから、川寿(せんじゅ)とも呼ばれます。
【120歳】大還暦(だいかんれき)。十干十二支が生まれ年に還る、還暦の2巡目であることが由来です。
現在、日本における歴代最高齢は119歳(令和8年現在)。
大還暦を迎えた方は、国内ではまだ存在しないことになります。
しかし現在、100歳以上の方は全国に9万人(※令和7年9月1日時点 厚生労働省の集計より)もいます。
日本の平均寿命が延び続けていることを考えると、今後、100歳以降の長寿祝いをされる方はどんどん増え、120歳の大還暦を迎える方もいらっしゃるようになるかもしれません。
100歳は1世紀という一時代の区切りでもありますから、節目の歳として、また、これから大還暦を迎えるまでもっともっと長生きしてほしいという願いも込めて、ぜひ盛大に百寿を祝っていただければと思います。
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百寿の風習
長寿のお祝いにはそれぞれ、祝いを象徴する色があり、その色にちなんだ贈り物をする風習があります。
最も知られているのは、還暦の赤ではないでしょうか?還暦は、十干十二支において暦が生まれた年に還る年齢です。
そのため「赤子に還る」という意味で、赤い物が贈られます。しかし、還暦の赤には、もう一つ大きな意味が込められているのです。
還暦は、祝いの歳であると同時に、男性にとっては厄年(地域によっては女性も)でもあります。そのため、魔除けの力があると信じられている赤を贈ることで、その後の人生の健康と幸福を祈る意味が込められているのです。

百寿の場合は、百の字に白の字が隠れていることから、「白色」の物を贈る風習があります。
また、百の字が「もも」とも読めることから、「桃色」の物を贈ることもあります。しかし最近では、「還暦の赤色以外は、長寿の色にこだわらなくても良い」という考えも広まってきています。
白や桃色に加え、高貴な色とされている紫や黄色、金色なども百寿のお祝いとしてふさわしいでしょう。
もし、ご本人がそれ以外に好まれる色があるならば、ご本人が喜ばれることを第一に考え、好みに合わせたお色味のものを贈るのもおすすめです。
また、長寿のお祝い品としては、ちゃんちゃんこや座布団、頭巾、扇子などを贈る風習があります。
しかし、百寿を迎える方はおそらく、これまでの長寿のお祝いでもそれらをもらった経験が多くあることでしょう。
伝統や風習にはあまりこだわらず、ご本人が「欲しいと思うもの」「うれしいと思うもの」という基準で選んでみてください。
もちろん、「100という節目の歳だから、由緒あるものを贈りたい」ということも素敵な考えです。
その場合は、伝統的な品を記念として贈り、そのほかにご本人が喜ばれるものを準備してはいかがでしょうか。
百寿の祝い色(白・桃色)
百寿のテーマカラーは「白」や、読み方「ももじゅ」にちなむ「桃色(ピンク)」がよく挙げられます。
ここでは花や装飾、プレゼント選びで迷ったときに使える色についてまとめます。

百寿の祝い色としてよく挙げられるのは「白」です。
白は清らかさや新たな始まりを連想させ、長寿を敬う場に合わせやすい色とされています。
もう一つは、百寿を「ももじゅ」と読むことにちなむ「桃色(ピンク)」です。
白だけだと落ち着きすぎる場合でも、桃色を差し色にすると温かく華やかな印象になり、写真映えもしやすくなります。
ただし色には地域差や個人の感じ方があります。白を不祝儀のイメージと結びつける人もいるため、本人や家族が気になるなら無理にこだわらず、好きな色や季節の花に寄せて構いません。
大切なのは、ご本人が喜ばれることや、ご家族みんなでお祝いの気持ちを伝えることです。
そのため、普段好きな色を取り入れたり、落ち着いた色合いの贈り物を選んだりするのももちろん問題ありません。
白や桃色はあくまで“お祝いらしさ”を演出する縁起の良い色として考え、無理なく取り入れるのがおすすめです。
白・桃色を入れた百寿のプレゼントアイデア
百寿の贈り物は、実用性よりも“負担が少ないこと”と“気持ちが伝わること”が重要です。定番から記念性の高いものまで、本人の好みや生活環境に合わせた選び方を紹介します。
百寿のプレゼント選びは、まず「本人の負担を増やさない」ことを基準にします。管理が必要な物や大きすぎる物は、使う前に疲れてしまうことがあるため注意が必要です。
次に大切なのが、「誰から、どんな気持ちで贈るか」が伝わることです。100歳の方にとっては、物そのものより、家族の時間や言葉の方が長く心に残る場合が多いです。
迷ったら、飾れる・みんなで分けられる・思い出として残る、のいずれかに寄せると選びやすくなります。施設入居中か自宅かでも贈り物が変わるので、生活環境を前提に考えると失敗が減ります。ここでは百寿のお祝いのカラーである白・桃色を入れたプレゼントのアイデアをご紹介します。
定番ギフト(花・スイーツ・記念品)

花は百寿の定番で、白や桃色を取り入れるとテーマが伝わりやすくなります。手入れが負担になりやすい場合は、プリザーブドフラワーや小ぶりのアレンジメントなど、管理が簡単なものが安心です。
スイーツは、柔らかく食べやすいもの、少量でも満足しやすいものが向きます。ゼリーなど、分けられるお菓子にすると家族の団らんにもつながります。嚥下に不安がある場合は、無理に「お祝いだから」と勧めない配慮が必要です。
記念品は、名入れの食器や箸、フォトフレームなどが選ばれやすいです。施設でも置けるサイズ感、割れにくさ、持ちやすさなど、100歳の生活目線で選ぶと実際に喜ばれます。
思い出に残るギフト(写真・アルバム・自分史)

家族写真の撮影やフォトブックは、百寿の節目を「形」として残せる贈り物です。当日の写真をすぐ印刷して渡すより、後日ゆっくり選んで一冊にまとめると、本人の負担も少なく、完成度も上がります。
昔の写真を整理してコメントを添えたアルバムは、本人が語りやすく、家族が学べる贈り物になります。写真は記憶を呼び起こすきっかけになるため、会話が自然に生まれやすいのもメリットです。
自分史(聞き書き・年表・エピソード集)は、百寿だからこそ価値が出ます。本人の人生は家族の歴史でもあるため、出来事だけでなく「何を大切にしてきたか」を短い言葉で残すと、読み物としての温度が上がり、次世代への贈り物にもなります。
フォトブックなどは、表紙の色を白やピンクにしてみると百寿のお祝いを演出することができるでしょう。
百寿とは何かを押さえて、無理のない形で祝おう

百寿は100年の歩みに敬意を払い、これまでの感謝を伝える機会です。体調を最優先に、家族らしいペースで心に残るお祝いにまとめましょう。
百寿とは、100歳という到達点を祝う長寿祝いです。呼び方や祝い方に多少の違いはあっても、根っこにあるのは「ここまで生きてくれてありがとう」「これからも穏やかに」という敬意と願いです。
お祝いは「本人が気持ちよく受け取れる基準」で選ぶことが大切です。家族内で基準をそろえるだけで、準備の迷いが減り、当日も落ち着いて進められます。
お祝いは盛大さよりも、短時間で無理がないこと、安心できる場所で行うこと、そして感謝を言葉にすることが成功の鍵です。百寿の意味を押さえたうえで、家族らしいペースで心に残る形に整えていきましょう。
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