卒寿(そつじゅ)とは?90歳のお祝いの基礎知識とお祝い方法、人気プレゼントランキングをご紹介
最終更新日:2024年8月14日
長寿祝いとは、赤いちゃんちゃんこでおなじみの60歳還暦祝いから始まり、70歳の古希、77歳の喜寿、100歳の百寿など0がつく年とぞろ目の年のお祝いです。
いつまでも長生きしてねという日頃の感謝の気持ちを込めて、両親や祖父・祖母など大切な方のお祝いをする際には、習わしやマナーなども気になりますよね。
それぞれの長寿祝には、テーマカラーや喜ばれるプレゼント、好みのアイテムなども異なってくるので、事前によく調べてお祝いするのがおすすめです。
今回は、コミュニケーションマナーのスペシャリスト、松原奈緒美先生監修のもと、90歳に行われる卒寿(そつじゅ)祝いにスポットを当てて基礎知識とお祝い方法、さらに人気プレゼントランキングをご紹介します。
コミュニケーションマナー講師
EXSIA代表 松原奈緒美
マナー・コミュニケーション領域の専門家。研修や講演の年間登壇150本。これまでの受講者延べ人数は35,000名を超える。NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師の育成も行う。著書に「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版がある。メディアでも活躍。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などにも多数出演する。
Web:EXSIA(エクシア)
YouTube:EXSIA 松原奈緒美
目 次
卒寿とは?
卒寿は90歳を迎えた方の長寿祝いです。卒寿祝いの風習や由来、テーマカラーなどをみていきましょう。
2025 年に卒寿を迎える人を紹介
長寿祝いの年齢は満年齢で数える人もいれば、数え年で数える人もいます。
お祝いの時期は、元々数え年がしきたりでしたが、最近では数え年になじみが薄くなっているため、満年齢でお祝いする人が増えています。
どちらが間違いということはありませんので、地域の風習や家族の方針に従って決めましょう。
満年齢とは生まれた年を0年(0歳)とし、現時点までの時間を表したもので、最も一般的な年齢の数え方です。
例えば、2000年に生まれ、2019年に誕生日を迎える人は19歳ということになります。
対する数え年とは、生まれた時点の年齢を1歳とし、それ以後は元日のたびに1歳を加算して歳を数える方法です。
数え年では、その年の誕生日を迎えていない人は「満年齢+2歳」、迎えている人は「満年齢+1歳」で数えるため、少し複雑といえるでしょう。
2025 年に卒寿を迎える方は、満年齢でお祝いする場合1935年(昭和10年) 、数え年では1936年(昭和11年)です。
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由来と意味
漢字の「卒」の略字は「卆」であり、「九十」に分解できることが「卒寿」祝いの由来とされています。
長寿祝いは平安時代に中国から伝わったり、日本で発展したもので、1,000年以上の歴史があります。
しかし、当時90歳まで生きる人は非常に少なかったため、卒寿祝いが行われることはほとんどありませんでした。
風習、色は?
卒寿のテーマカラーは古希や喜寿と同じく、紫色とされています。
高貴な色とされる濃紫をイメージするとよいでしょう。
決まった長寿祝いの風習はありませんが、お祝いの席をもうけて紫色のアイテムやお花を贈ったり、紫色のちゃんちゃんこを用意したりすることが多いようです。
その他の長寿祝いの種類
長寿祝いは非常に多く、60歳の還暦から始まり、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、半寿(81歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)、99歳(白寿)、100歳(百寿)さらに100歳以上も長寿祝いは続きます。
ただし、傘寿と1年しか変わらない半寿は、省略する方もいらっしゃるようです。
卒寿祝いに喜ばれるプレゼント人気ランキング
贈る相手が喜ぶ姿を想像しながらのプレゼント選びは、あれこれ色々悩んでしまう方も多いかと思います。
ここでは、大切な人生の節目、90歳の卒寿祝いにもらって喜ばれるプレゼントをランキングでご紹介します。
[1] プリザーブドフラワー
プレゼントの定番といえば「お花」。
しかし生花はお水の手入れや枯れてしまうこともあるので、もらった後、逆に手間になってしまう場合もあるようです。
そこで人気なのが「プリザーブドフラワー」。
「プリザーブドフラワー」は生花のように美しい状態のまま長持ちし、手入れの必要もないので、気軽に贈れるギフトとして大変人気があります。
卒寿のお祝いらしく、テーマカラーの「紫色」のお花を選びたいですね。
[2] 湯呑み
毎日使う湯呑みですが、90歳の卒寿祝いに贈るものは、ちょっと高価で素材のいいものを選びたいですね。
デザインだけではなく、丈夫さ、持ちやすさ、重さなども考慮したいものです。
ネットショップでもみかける「名入れできる湯呑み」も人気のようです。
自分の名前入りの湯呑みは特別感があって素敵ですね。
また、金額があうようでしたら、湯呑みと一緒にちょっと高級な「お茶」や「和菓子」を贈るのも気が利いていておすすめです。
[3] お誕生日新聞
楽しいお祝い会のひととき。
年齢性別問わず、その場にいるみなさんの話題づくりに、必ずやお役に立てるのがこの話題の宝庫「お誕生日新聞」。
「お誕生日新聞」とは、昔の新聞を上製本やパズル、オリジナルファイルに入れてお届けする大変めずらしい商品を取り揃えたギフトショップ。
上製本やパズルなどには名入れも可能、メッセージカード付きで特別感をさらに素敵に演出いたします。
そして、全てこだわりの国内生産。
スタッフ一同、真心込めて一つ一つ大切にお作りしています。
主役のおじいちゃん、おばあちゃんの生まれた日や二十歳の時、結婚された日、子供の生まれた日などなど、人生の大切なイベント、思い出の日の新聞を贈ることができ、
・こんな昔の新聞があるなんて驚いていた
・お祝い会の場が大変盛り上がった
・感動した
・参加者も欲しがっていた
・製本の厚さ、重さに人生の重みを感じた
・家に帰ってゆっくり読みたいと言ってくれた
と、大変好評いただいている卒寿祝いに最適なプレゼントです。
当時の紙面から伝わる時代の息吹に、おじいちゃん、おばあちゃんの今まで歩まれてきた激動の人生の重みを感じ、非常に感銘を受けたと大変喜ばれております。
おじいちゃん、おばあちゃんから今まで聞くことのなかった昔の思い出話が聞けるかもしれません。
「お誕生日新聞」お客様のレビュー >
いつもと違う、90歳の特別なお祝いだからこそ贈りたい「お誕生日新聞」。
これからも元気で長生きしてほしいという気持ちと、今までの感謝の思いを伝えられるとっておきのプレゼントです。
卒寿祝い(90歳)のプレゼントに喜ばれる人気商品ランキング >
卒寿祝いで気をつけるポイントは?
ここでは卒寿祝いを行う際のマナーや気を付けたいポイントを紹介します。
お祝い会の開催は体調を考慮することが大切
90歳ともなれば、体調のすぐれないという人も少なくありません。
最近は、盛大に旅行先でお祝いするスタイルが人気ですが、体に負担をかけてしまうようであれば避けるようにしましょう。
お祝いするお相手の体調を十分に考えて、お祝いの時期も春や秋など気候の良いときを選んだり、自宅で食事会のようなお祝いの席をもうけたりするといいですね。
誕生日祝いと卒寿祝いは別でお祝いした方が良い?
90歳の卒寿祝いと誕生日祝いを別々に行うかで悩む人もいますが、現在の日本では、卒寿と誕生日を一緒にお祝いしている家庭がほとんどのようです。
プレゼントも卒寿祝いと誕生日祝いで分ける必要もないでしょう。
ただし、家族で考え方が違ってくると、贈り物やお祝いの仕方も変わるので、事前に家族同士で話し合っておくことをおすすめします。
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贈ると失礼になってしまうものは?
ハレの日のお祝いなので、「死」を連想させるもの縁起の悪い物は避けた方がいいでしょう。
例えば、くし(苦・死)やハンカチ(手布→てぎれ→別れを連想させる)などは気をつけてください。
また、「老い」を連想させるもの、年齢を意識させるものは注意が必要です。
卒寿祝いのマナー
かつて、長寿祝いはお祝いする本人やその家族が親戚や友人を招待して行うものとされていました。
しかし、最近は周りの人が主催し、お祝いされる本人が出席する流れが主流です。
気心知れた家族や友人の方が主催すると良いですね。
卒寿祝いにメッセージカードを贈ろう
人生の大切な節目「90歳」の卒寿祝い。
プレゼントや花束と共に、ぜひ今までの感謝や労いの気持ちを綴ったメッセージカードや手紙を添えたいものですね。
お祝いの食事会などのシーンでメッセージを読んで渡すと感動もひとしおです。
また、お孫さんやひ孫さんがいる場合、色紙にお孫さんやひ孫さんが描いた似顔絵とご家族皆さんからの寄せ書きメッセージを贈るのもおすすめです。
物より伝わる感謝の思いをこの機会に、ぜひおじいちゃん、おばあちゃんに伝えましょう。
お祝いのメッセージマナー
長寿は大変めでたいものですが、あまり年齢を強調したり、お年寄り扱いしたりすると気分を害して方もいらっしゃるようです。
「おめでとうございます」の言葉に、「これからもずっと元気でいてください」「ますますのご健康をお祈りしています」など未来に対して明るい言葉を添えるようにしましょう。
また、メッセージもあまり小さな字だと高齢者には読みづらく感じるため、読みやすく大きめの文字で書くといいですね。
コミュニケーションマナー講師
EXSIA代表 松原奈緒美
マナー・コミュニケーション領域の専門家。研修や講演の年間登壇150本。これまでの受講者延べ人数は35,000名を超える。NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師の育成も行う。著書に「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版がある。メディアでも活躍。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などにも多数出演する。
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