卒寿の由来や風習を学んでお祝いをしよう
最終更新日:2023年3月24日
卒寿の由来
長寿祝いの1つである卒寿は、90歳のお祝いのことを指します。
卒寿の由来は、卒の略字である「卆」が縦に九十と読めることからきています。
人によっては、卒の字に「天寿をまっとうし、年を取って死ぬ」という意味が含まれているため、長寿を迎えるご本人を含め「縁起が悪い」と考える方もいらっしゃるようです。
また、米文化が根強い日本では、全国的に、由来が「米」の字である88歳の「米寿」を盛大に祝う風習があります。
卒寿は米寿から2年しか経たないことからも、大々的にお祝いする地域は残念ながら少ないようです。
それでも、90歳を迎えられることはとても喜ばしい節目であることには変わりありません。
せっかくのお祝いのチャンスを逃さず、家族だけでも集まってお祝いなさると、ご本人も喜ばれるのではないでしょうか。
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長寿祝いの歴史は?
そもそも長寿祝いはいつから行われるようになったのかはご存じですか?
現在のように、還暦・古稀・喜寿などの区切りで長寿を祝うようになったのは鎌倉時代からですが、日本で長寿を祝う文化が生まれたのは、もっと古い時代です。
長寿を祝う文化は、もともと中国にあったもの。
中国の儒教には、年を重ねることを尊いと考える思想があり、唐・宋の時代に、長寿を迎えた人へ祝いの詩を送る習慣がありました。
これが平安時代に日本へと伝わったことが、長寿祝いの始まりです。
つまり、長寿祝いの文化は、1,000年以上もの歴史がある日本の伝統的な文化なのです。
長寿祝いが古くからあったとはいえ昔の人は短命で、長寿祝いが行われていたと考えられる鎌倉時代の平均寿命は40歳程度でした。
当時の人々にとっては、90歳のお祝いをすることなど想像もつかないことで、またあったとしても、大変貴重な経験だったに違いありません。
平均寿命が延びた現在でも、90歳以上の人口は日本全体の1.5%(平成27年現在※)ですから、これほど長く生きることは大変価値のあることです。
長寿を迎える方への尊敬の意も込めて、ぜひ盛大に卒寿を祝っていただければと思います。
http://www.stat.go.jp/data/topics/topi901.htm
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卒寿の風習
長寿の祝いにはそれぞれ、祝いを象徴する色があり、その色にちなんだ贈り物をする風習があります。
卒寿を象徴する色は、気高く貴い色として古くから大切にされてきた「紫」や「深紫(しんし)」です。
卒寿を迎えられた方への尊敬の気持ちを表す色としては大変ふさわしい紫色ですが、特に濃い色の「深紫」は暗いイメージをもたれる方もいるため、好みが分かれる色と言えるかもしれません。
また、卒寿の祝いは縁起が悪いとして好まない方もいるため、その思いを払拭するように、黄色や金色、金茶色といった少し派手な色を贈るのも良いでしょう。
これらの色は「米寿」を象徴する色ではありますが、おめでたい色ですから、卒寿のお祝いの色として選択しても問題ありません。
卒寿を含めた長寿祝いの贈り物としては、ちゃんちゃんこや座布団、扇子や頭巾などが知られています。
ですが、最近では風習にこだわらず、ご本人が喜ぶものをプレゼントしたり、お祝いの席を設けたり一緒に旅行をするというケースも増えてきています。
贈り物として避けたい商品
プレゼントする物は、ご本人の趣味や嗜好に合った物であれば何でもかまいませんが、「苦」や「死」を連想させる「櫛(くし)」や、弔事の際に用いられる「お茶」などは、長寿の祝いの品としては適切ではないため、選ばないようにしましょう。
卒寿のお祝いは、90歳を迎えられた方に喜んでもらうために行うものです。
そのため、もし、ご本人が「文字から連想される縁起」を気にされるのであれば、無理にお祝いの会を開いたり、プレゼントを贈ったりはせずに、「これからの人生の門出を祝福する気持ちで祝いたい」ということだけ、伝えてみるとよいのではないでしょうか。
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