こんにちは、スタッフの鈴木です。

開花宣言も出てもう春がやってきますね。

最近フランス人の人とお仕事をご一緒することがあり、お父様が60歳で定年を迎えると聞きました。

フランスではお花見のような風習はないそうですが、良い時期に還暦のお祝いを迎えられますよね。

その彼女に「定年だとお父様還暦だね!」と言ったらフランスには長寿のお祝いというより毎年の誕生日を大切にするそうで60歳、70歳だからと特別なお祝いはしないと彼女は言っていました。

フランスには「還暦のお祝い」の意味の言葉などもないようです。フランスでは毎年のお誕生日に家族など身近な人々とお食事したりしてお祝いするのが一般的だそうです。

日本では「還暦のお祝い」という長寿のお祝いがあり、赤いちゃんちゃんこを送ったりするんだよ、と話したら不思議そうな顔をしていました。所変われば・・・ですね。

また別の日本人の友人からは「還暦のお祝い」の苦い思い出話を聞きました。

友人が小学生のころおばあちゃんが還暦のお祝いを迎えるので何が欲しいか聞いたところ「私はまだ若い!おばあちゃん扱いしないで!!」と怒られたそうです。(笑。

友人はそれからというものおじいちゃんやおばあちゃん、そして両親の時にも長寿のお祝いには触れず「お誕生日」のお祝いとして贈り物をしているそうです。

友人は特に「還暦のお祝い」は誰であっても言っていいものか気を遣うと言っていました。

確かに現代の60歳、還暦のお祝いを迎える方は見た目も若く体力もある方が多いので言い方には気を遣うかもしれませんね。

私の両親は50代半ばで姉の子供が生まれ孫ができたのですが両親が「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ばれることにとても違和感を感じたことを思い出しました。

本人はもちろん家族もまだあまり認めたくない部分もあるんですね。

以前も書きましたがもはや還暦は長寿のお祝いというより、第二の人生のスタートを祝うという方がしっくりくる感じがします。