私たちの贈り物のやりとりの中に、「内祝いを贈る」という習慣があります。
この「内祝い」、日本独特の習慣だという事はご存じでしょうか。
そもそも内祝いとは?
例えば出産祝いをいただいた時など、贈り主の方へ返礼として「内祝い」を贈ります。個人的な印象では最近はカタログギフトが多いかなという気がしますが、いただいた品(または現金)の、半分~三分の一の額に相当する品を贈るのが一般的なようです。
「出産内祝い」「結婚内祝い」が代表的ですが、「新築内祝い」「快気内祝い」など、さまざまなシーンで用いられます。
じつはこの「内祝い」、もともと「お返し」の意味はありませんでした。身内でお祝い事があった時に、当事者のほうから周りの方々へ贈るもので、「お返し」ではなく「先に」お渡しするものだったようです。
ところが、現在ではこのように「先に贈る」ことは少なくなり、「お返し」としての意味合いが強いものへと変わってしまいました。
そのためなんだか変なしきたりだな、面倒なルールだなと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外国人にとってはナゾの習慣
国外に目を向けてみると、それぞれ異なった贈り物のルールや習慣があり、贈り物にはタブーとされる品も国によってさまざまです。プレゼント(品物)は贈るけれど、現金を贈るなんてありえない!という国も多くあります。
そんな中、比較的文化の近いアジア圏では、日本と同様に現金を贈る習慣があり、金額は奇数が良いとか偶数が良いとか若干違うものの、結婚祝いにご祝儀を贈るのは一般的なことのようです。お正月にお年玉を配る習慣もありますね。
このように文化の近いアジア圏でも、「内祝い」に限っては日本のみの習慣。中国や韓国でもないそうです。
やはり外国の方の目には「いただいたお祝いの半分をお返しする」というのは不思議なことに映るようで、なぜ贈り主にお祝いを返すのか、そもそもプレゼントはお返しが欲しくて贈るものではない、といった当然といえば当然の感想を持たれるようです。
日本独特の不思議な文化かもしれませんが、内祝い以外にも、結婚式の引き出物、お悔やみの際の香典返しなど、お返しをする場面はたくさんあります。何かいただいたらお返しをするという考えが根付いているのかもしれませんね。
当店の商品は、誕生日や節目のお祝いに利用していただくことが多いですが、お祝いをいただいたお礼にと、お返しにご利用くださる方もいらっしゃいます。
お返しに迷われた時も、ぜひ一度ご検討ください!
関連記事
鳥が大好きなスタッフの長谷川です。外に出るとつい野鳥を探してしまいます。
いつも上の方を見てキョロキョロしている私ですが、仕事中はしっかり前を見て、みなさまに喜んでいただける商品をお届けできるよう頑張っています!