喜寿とは?プレゼント選びに役立つ由来や風習・喜ばれるおすすめギフトをご紹介
最終更新日:2022年12月27日
喜寿(きじゅ)とは、77歳を迎えた方への大切なお祝い。
草書体で喜寿の「喜」の字を書くと「七」を3つ重ねた「㐂」となり、その形が七十七と読めることに由来しているそうです。
テーマカラーは紫。中国から伝わったとされる還暦(かんれき)や古希(こき:古稀)とは異なり、日本発祥の長寿祝いです。
そこで今回はマナー講師の松原奈緒美先生監修のもと、77歳に行われる「喜寿(きじゅ)祝い」にスポットを当てて、由来からお祝い時のマナーの基礎知識、喜ばれる厳選ギフトをご紹介します。
<このページを監修した人>
コミュニケーションマナー講師
EXSIA代表 松原奈緒美
マナー・コミュニケーション領域の専門家。研修や講演の年間登壇150本。これまでの受講者延べ人数は35,000名を超える。NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師の育成も行う。著書に「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版がある。メディアでも活躍。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などにも多数出演する。
Web:EXSIA(エクシア)
YouTube:EXSIA 松原奈緒美
目 次
77歳のお祝い、喜寿(きじゅ)とは?
日本では60歳以降、節目となる年に長寿のお祝いをする風習があり、77歳を迎えた人には喜寿祝いを行います。
祝い方はさまざまですが、自宅やレストランで食事会を開いたり、旅行に行ったり、プレゼントやお花を贈ったりして長寿を祝う方が多いようです。
また、100歳のお祝い「百寿(ひゃくじゅ)」のことを「紀寿(きじゅ)」ともいい、発音では同音です。
由来と意味
草書体や略字で「喜」と書くと、漢数字の七を3つ重ねたような形に見えることが「喜寿」祝いの由来とされています。
同じ長寿祝いでも、中国古来から伝わった「還暦祝い」や「古希祝い」とは違い、喜寿祝いは日本発祥のお祝いです。
諸説ありますが、長寿祝いは室町時代頃から始まり、庶民に定着したのは江戸時代ともいわれています。
風習、色は?
長寿祝いは還暦や古希から始まり、のちに喜寿も加わったとされています。
還暦や古希は中国伝来であるためか、地域の風土による風習はあまり聞きません。
一般的には長寿者がちゃんちゃんこを着たり、親族が食事会を開いたりしてアットホームな雰囲気でお祝いすることが多いでしょう。
また、喜寿は古希と同じく紫がテーマカラーとされています。
高貴な色である紫色は尊い色ともされていて、お祝いの席にはぴったりですね。
2024 年喜寿を迎えるのは何年生まれの人?
2024 年に喜寿を迎えるのは、西暦(昭和)何年の人なのでしょうか?満年齢と数え年の違いとあわせて確認しましょう。
満年齢と数え年
満年齢とは生まれた年を0年(0歳)とし、現時点までの時間を表したもので、最も一般的な年齢の数え方です。
例えば、2000年に生まれ、2019年に誕生日を迎える人は19歳ということになります。
対する数え年とは、生まれた時点の年齢を1歳とし、それ以後は元日のたびに1歳を加算して歳を数える方法です。
数え年では、その年の誕生日を迎えていない人は「満年齢+2歳」、迎えている人は「満年齢+1歳」で数えるため、少し複雑といえるでしょう。
2024 年に喜寿を迎える方は、満年齢でお祝いする場合1947年(昭和22年) 、数え年では1948年(昭和23年)です。
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お祝いするのは満年齢?数え年?
以前は数え年で行うのがしきたりでしたが、最近では数え年のなじみが薄くなっており満年齢でお祝いする人が増えてきています。
もちろんどちらが間違いということもありませんので、地域の風習や習慣、家族の意向に従って決めることをおすすめします。
喜寿祝いに喜ばれるおすすめギフト3選
1 プリザーブドフラワー
お祝い事にはやはり華やかなお花のフラワーギフトが人気です。
その中でもプリザーブドフラワーは、発色も綺麗で種類も豊富。
生花と違い手入れの心配もなく美しいまま長期保存可能なので、プレゼントとして大変人気があります。手触りも生花にかなり近いので、間違えてしまうことも。
やはりお花は、お母さんや女性の方への贈り物として根強い人気を誇ります。
特別な喜寿のお祝いにテーマカラーであるパープル(紫色)のプリザーブドフラワーをプレゼントしてみませんか?
2 お誕生日新聞
「お誕生日新聞」とは、昔の新聞を上製本やパズル、オリジナルファイルに入れてお届けする大変めずらしい商品を取り揃えたギフトショップ。
上製本やパズルなどには名入れも可能、メッセージカード付きで特別感をさらに素敵に演出いたします。
そして、全てこだわりの国内生産。
スタッフ一同、真心込めて一つ一つ大切にお作りしています。
喜寿を迎えたお父さん、お母さんの生まれた日や二十歳の時、結婚された日、子供やお孫さんの生まれた日などなど、人生の大切なイベント、思い出の日の新聞を贈ることができ、
・こんな昔の新聞があるなんて驚いていた
・お祝い会の場が大変盛り上がった
・感動した
・参加者も欲しがっていた
・製本の厚さ、重さに人生の重みを感じた
・家に帰ってゆっくり読みたいと言ってくれた
と、大変好評いただいているご長寿祝いに最適なプレゼントです。
当時の紙面から伝わる時代の息吹に、お父さん(おじいちゃん)、お母さん(おばあちゃん)がこれまで歩まれてきた激動の人生の重みを感じ、非常に感銘を受けたと大変喜ばれております。
「お誕生日新聞」お客様のレビュー >
いつもと違ったと特別なお祝いだから贈りたい「お誕生日新聞」。
ご自宅でもずっとお楽しみいただけます。
ご両親への今までの感謝の思いと、これからも元気で長生きしてほしいという気持ちを伝えられる素敵なプレゼントです。
喜寿祝いに「お誕生日新聞」を囲みながら、思い出話で盛り上がる素敵なひとときをお過ごしください。
喜寿祝い人気商品総合ランキング >
3 お箸
毎日使うものだから良質ものを使いたい。
特にお箸の場合、なかなかご自身で高価なものを購入する機会は少ないかと思います。
名入れのものや箸置きとセットになっているもの、十二支の干支のお箸や縁起の良い鶴や亀などのモチーフをあしらったお箸などもあります。
お箸の持ち手や箸置きにお祝いのテーマカラー「紫色」を取り入れるのもおしゃれですね。
お父さんお母さんセットでペアの夫婦箸をプレゼントすると、毎日の食事をより楽しんでもらえそうです。
大切な喜寿のお祝いに、ちょっと高級なお箸を贈ってみてはいかがでしょうか?
喜寿のお祝いのマナーや気を付けたいこと
ここでは、喜寿のお祝いのマナーや注意点を紹介します。
現代の77歳は、喜寿を迎えてもまだまだ「若い」
77歳の喜寿は大変おめでたいものですが、世界でも有数の長寿国、平均寿命が80歳を超えている現在の日本では、70代はまだ若くお年寄り扱いされることを快く思わない年長者もいます。
喜寿祝いを新しい人生の門出くらいに捉え、長寿を強調するではなく応援する気持ちでお祝いするといいでしょう。
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喜寿祝いの時期は?誕生日祝いとは別でお祝いした方が良い?
喜寿祝いと誕生日祝いを別々に行うべきか悩む人もいるかもしれません。
現在の日本では、喜寿と誕生日を一緒にお祝いしている方がほとんどのようですので、贈り物も喜寿祝いと誕生日祝いで分ける必要もないでしょう。
ただし、家族で考え方が異なる場合もあります。お祝いの仕方や贈りもののことなど、事前に家族同士でよく話し合っておくことをおすすめします。
また、毎年祝日になり家族みんなが集まりやすい「正月」や「敬老の日」と一緒に祝うのもおすすめです。
お祝い品と金額の相場は?
喜寿のお祝い品は、テーマカラーの「紫色」を基調にしたものが選ばれる傾向にあります。
紫の花束やちゃんちゃんこが定番ですが、カタログギフトや写真・名前入りの似顔絵などのオリジナルギフト、実用的な健康グッズなどのアイテム、日本酒の好きな男性へはラベルに名入れをしたお酒などを選ぶ人も少なくはありません。
心がこもった贈り物であれば何でも喜んでもらえると思いますが、「死」を連想させるくし(苦・死)やハンカチ(手布→てぎれ→別れを連想する)は縁起が悪いので避けた方がいいでしょう。
金額の相場は両親のお祝いであれば1万円~5万円、祖父母であれば1万円~3万円、その他の関係でしたら5,000円~2万円が相場です。
こちらも兄弟や親戚と確認しておくといいでしょう。相場は古希祝いなどと差はありません。
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気を付けたいマナー
長寿のお祝いはめでたいことですが、「あまり年より扱いされたくない」という理由で好まない人もいます。
お祝い会を行う前に、ご本人の体調やどのようにお祝いしたいのかなどを確認しましょう。
また、喜寿祝いは他の長寿祝いと同様77歳の誕生日までに行うのが一般的とされています。
誕生日当日を過ぎてしまいそうなときや、集まりやすい日程などで行う場合には、事前に伝えたり、お詫びの一言を添えるのがマナーです。
喜寿のお祝いにメッセージ・挨拶を添えよう!
喜寿祝いで最も大切なのは、今までの感謝の思いや労いの言葉を伝えることです。
贈り物も素敵ですが、喜寿のお祝いの場ではきちんと「言葉」で、感謝の気持ちといたわりの気持ち、これまでの労いを伝えたいものですね。
祝宴での乾杯の際や、リラックスしながら食事している際に一人ずつお祝いメッセージを伝えるのも良いですし、プレゼントと一緒に手紙やメッセージカード、寄せ書きなどを贈るのも良いでしょう。
お孫さんのいる方は、おじいちゃんおばあちゃんへ、かわいい似顔絵をプレゼントするのも喜ばれます。
いつまでも元気で長生きしてほしいという気持ちを込めた手紙やメッセージカードは、どんなプレゼントよりも喜ばれることでしょう。
コミュニケーションマナー講師
EXSIA代表 松原奈緒美
マナー・コミュニケーション領域の専門家。研修や講演の年間登壇150本。これまでの受講者延べ人数は35,000名を超える。NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師の育成も行う。著書に「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版がある。メディアでも活躍。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などにも多数出演する。
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