白寿(はくじゅ)とは?基礎知識とお祝いマナー、人気のプレゼントをご紹介
最終更新日:2023年1月6日
99歳の長寿祝いを「白寿(はくじゅ)」と呼びます。
60歳の還暦からはじまり、古稀、喜寿、傘寿、米寿、卒寿…と、平均寿命を超え、100歳の百寿まであと一歩のところまで近づいた白寿は、大変おめでたいお祝いといえるでしょう。
これまでの感謝と労いの気持ちを込めて、祖父母、またはご両親のためにきちんとしたお祝いの席をもうけたいものですね。
今回は白寿の基礎知識からお祝いマナー、人気のプレゼントまでを紹介します。
こちらのページはマナー講師の松原奈緒美先生に監修いただきました。
目 次
2024年に白寿を迎えられる方は?
長寿祝いの数え方には満年齢を基準としたものと、数え年を基準にしたものの2つがあります。
満年齢とは生まれた年を0年(0歳)とし、現時点までの時間を表したもので、最も一般的な年齢の数え方です。
例えば、2000年に生まれ、2018年に誕生日を迎える人は18歳ということになります。
対する「数え年」とは、生まれた時点の年齢を1歳とし、それ以後は元日のたびに1歳を加算して歳を数える方法です。
数え年では、その年の誕生日を迎えていない人は「満年齢+2歳」、迎えている人は「満年齢+1歳」で数えるため、少し複雑といえるでしょう。
2024年に白寿を迎える方は、満年齢でお祝いする場合1925年(大正14年) 、数え年では1926年(大正15年/昭和1年)です。
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白寿の由来と意味
「百」という漢字から「一」を取ると「白」になります。
「100ー1=99」(百ひく一は九十九)となるため、99歳の長寿祝いは「白寿」と名付けられました。
中国から伝わったと言われる「還暦」や「古希」とは違い、白寿は日本発祥のお祝いです。
諸説ありますが、長寿祝いは室町時代頃から始まったとされていますが、庶民に定着したのは江戸時代ともいわれています。
昔は、99歳まで長生きすることが大変珍しかったため、白寿のお祝いをすることはほとんどありませんでした。
白寿の風習、色は?
長寿祝は、還暦や古希にはじまり、のちに白寿も加わったとされています。
99歳というご高齢のため、ご家族・ご親族が食事会を開いたりしてお祝いするのが一般的のようです。
白寿のテーマカラーは名前の通り「白色」。
白色または、白を基調としたアイテムのプレゼントを贈ったり、白いちゃんちゃんこを用意したりすると白寿祝いらしさがでるのでおすすめです。
白寿祝いにおすすめのプレゼント5選
ここでは白寿祝いにおすすめのプレゼントを5つ紹介します。
1)花・花束
プレゼントの定番である生花の花束は、華やかでやはりお祝い感があります。
おじいちゃん、おばあちゃんの好きなお花はもちろんなのですが、大切な白寿祝いのお祝いカラーである白い花を贈りませんか?
たとえば「ユリ」や「バラ」の花束や、「胡蝶蘭(コチョウラン)」などがおすすめです。
また最近は、生花よりもそのままの美しさが長持ちし気軽に部屋に飾れる「プリザーブドフラワー」も人気のようです。
2)お誕生日新聞
「お誕生日新聞」とは、「大切な方へ生まれた日の新聞を贈る」をコンセプトにした、大変めずらしいギフトショップ。
白寿の方の生まれた99年前の新聞も取り揃えておりますので、特別な白寿祝いにぴったりの贈りものです。
当時の紙面から伝わる時代の息吹に、おじいちゃん、おばあちゃんの今まで歩まれてきた99年という激動の人生の重みを感じ、非常に感銘を受けたと大変喜ばれております。
・こんな昔の新聞があるなんて驚いていた
・お祝い会の場が大変盛り上がった
・感動した
・参加者も欲しがっていた
・製本の厚さ、重さに人生の重みを感じた
・家に帰ってゆっくり読みたいと言ってくれた
白寿祝いのご本人の生まれた日やご結婚された日の新聞を囲んで、今まで生きてきたこの99年間という長い年月を振り返ってみませんか?
きっと思い出話に花が咲いて、皆様にとって素晴らしいひと時になるでしょう。
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3)フォトブック・フォトアルバム
これまでの人生の思い出の写真を集めて、一冊の「フォトブック」にまとめプレゼントしてみませんか?
99年分の写真ともなるとかなりの量になるので、人生の節目の年代から選ぶなどページ数によって写真の枚数を考慮しましょう。
写真屋さんなどでは、フォトブックの制作を受け付けていることが多く、インターネットから簡単に注文できるものも多いようです。
また、きちんと製本されたフォトブックではなく、お孫さんやひ孫さんたちの手作りのアルバムなどもオススメです。
かわいいお孫さんたちからのプレゼントは、きっとおじいちゃん、おばあちゃんにとって忘れられない素敵な白寿祝いになることでしょう。
4)湯のみ・グラス
健康にも良いとされる日本茶や白湯を飲んだり…。毎日使う湯のみだからこそ、こだわりたいもの。
白寿のお祝いには、毎日使えて実用的な湯のみやグラスをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
有名な有田焼や白山陶器などの湯のみは、白寿祝いの特別感がでて喜ばれることと思います。伝統工芸品の江戸切子などのグラスは、縁起の良い模様を取り入れているものもあり、お祝いの贈り物に最適です。
ただ、長年おじいちゃん、おばあちゃんが愛用されている湯のみは、使い慣れていてとても愛着があるかと思います。
素材やサイズ、重さなども考慮しながら、なるべく現在愛用しているものに近いものを贈ると、違和感なく使っていただけることでしょう。
5)健康グッズ・マッサージ器
ご高齢の方でも手軽に使える、健康グッズ・マッサージグッズをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
大きなマッサージチェアになると金額も数十万円かかりますが、ハンドマッサージャー(指圧器)などでしたら、金額も手頃な数千円から数万円で購入できます。
他にも血圧計、歩数計、枕、塩分測定器、低周波治療器などもおすすめです。
99歳という年齢を考慮し、軽量で簡単に扱える安全なものを選びましょう。
お祝い金額(ご祝儀)の相場は?
プレゼントを購入したり、ご祝儀をお渡しする際の金額のおおよその相場は以下となります。
自分とお相手の関係性で予算相場は異なりますので、ご参考にしていただければと思います。
●両親へ:20,000円〜50,000円
●祖父母へ:10,000円〜30,000円
●親戚へ:5,000円〜10,000円
高額なプレゼントの場合は、ご親族などが一緒に贈ることが多いようです。
お返しなどで逆に相手に負担がかからないように、お祝いする家族と事前に話し合うと安心ですね。
白寿のお祝いマナーや注意点は?
白寿のお祝いをするとき、いくつか気を付けておきたいポイントをご紹介します。
99歳ともなれば、体力が衰え、健康状態がすぐれないという人も多いと思います。
白寿のお祝い会を開催する場合は、以下のことに配慮すると良いでしょう。
・白寿を迎えられる方の体調を一番に考慮し、体に負担のないプランする
・気候の良い季節の日中にしたり、開催の時期も考慮する
・お祝い会の時間は、長くても2時間から2時間30分程度の適度な長さで調整する
ご本人が自宅、または老人ホームのような施設でお祝いすることを希望される場合、お食事のメニューや飲み物、お酒の種類なども参加される方の好みを取り入れつつ用意したいですね。
また、白寿祝いのような長寿祝いに縁起が悪いとされる贈りもの、たとえば、お茶(弔事に使われたりする)や、くし(苦や死を連想させる)、ハンカチ(手切れの意味がある)は一般的にタブーとされています。
感謝の思いを綴った手紙やメッセージを添えて…
白寿を迎える年になると、欲しいものは大体なんでも揃っていて、物欲はあまりない方も多いかと思います。
ご家族、ご親戚のみなさまでお祝いする場合、贈り物も素敵ですが、この先も元気に百寿、皇寿を迎えられますように、いつまでも元気で長生きしてほしいという思いを手紙やメッセージで伝えましょう。
また、お祝い会や電話などで書いた手紙を直接読んであげると大変喜んでもらえます。
どんなメッセージを添えればいいのかお悩みの方は、ぜひ下記ページを参考にしてみてください。
白寿(99歳)のお祝いに喜ばれるメッセージ文例集 >
コミュニケーションマナー講師
EXSIA代表 松原奈緒美
マナー・コミュニケーション領域の専門家。研修や講演の年間登壇150本。これまでの受講者延べ人数は35,000名を超える。NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師の育成も行う。著書に「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版がある。メディアでも活躍。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などにも多数出演する。
Web:EXSIA(エクシア)
YouTube:EXSIA 松原奈緒美
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