米寿祝い(88歳)とは?基礎知識やマナー・喜ばれるプレゼントをご紹介
最終更新日:2024年8月14日
長寿祝いは、60歳の還暦(かんれき)から始まり、70歳の古希(こき)、77歳の喜寿(きじゅ)、80歳の傘寿(さんじゅ)、88歳の米寿(べいじゅ)、90歳の卒寿(そつじゅ)など節目の年に行われます。長寿祝いの存在を知っていても、由来や風習は知らないという人も多いのではないでしょうか。
今回は88歳のお祝い「米寿(べいじゅ)」にスポットを当てて、由来などの基礎知識やマナー、喜ばれるプレゼントを紹介します。
こちらのページはマナー講師の松原奈緒美先生に監修いただきました。
コミュニケーションマナー講師
EXSIA代表 松原奈緒美
マナー・コミュニケーション領域の専門家。研修や講演の年間登壇150本。これまでの受講者延べ人数は35,000名を超える。NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師の育成も行う。著書に「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版がある。メディアでも活躍。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などにも多数出演する。
Web:EXSIA(エクシア)
YouTube:EXSIA 松原奈緒美
目 次
米寿祝いとは?
日本では60歳以降、節目となる年に長寿のお祝いをする風習があります。
その中で「米寿」は88歳を迎えた人に対して行うお祝いのことを言います。
特に決まった祝い方はなく、ご自宅やレストランでお祝いの食事会を開いたり、旅行に出かけたり、プレゼントを贈ったりして長寿を祝うご家庭が多いようです。
由来と意味
日本で「八」は末広がりで縁起がよいとされているため、八が2つ重なる88歳をお祝いの年とする風習が生まれました。
88を漢字で書くと「八十八」。
そして「八十八」を縦に書くと「米」という文字になることから「米寿」と言われるようになったそうです。
風習、色は?
長寿祝いは還暦や古希から始まり、のちに喜寿や米寿も加わったとされています。
中国伝来である還暦や古希は、決まった風習があまりないようです。
一般的には長寿者がそれぞれのお祝いのテーマカラーのちゃんちゃんこを着たり、家族で食事会を開いたりしてお祝いする方が多いようです。
赤いちゃんちゃんこが有名な還暦のテーマカラーは「赤」、喜寿や古希は「紫」、そして傘寿と米寿は「黄色」や「金色」、「金茶色」がテーマカラーとされています。
華やかなイメージのある黄色や金色は見ているだけで、元気になれそうですね。
<長寿祝いの一覧>
還暦(60歳) | 緑寿(66歳) | 古希(70歳) | 喜寿(77歳) |
傘寿(80歳) | 米寿(88歳) | 卒寿(90歳) | 白寿(99歳) |
百寿・紀寿(100歳) | 皇寿(111歳) | 大還暦(120歳) |
2024 年に米寿を迎える人
2024 年に米寿を迎える人を知る前に、満年齢と数え年の違いをご説明いたします。
満年齢とは?
生まれた年を0年(0歳)とし、現時点までの時間を表したもので、最も一般的な年齢の数え方です。
例えば、2000年に生まれた人は、2019年には満年齢19歳ということになります。
数え年とは?
生まれた時点の年齢を1歳とし、それ以後は元日のたびに1歳を加算して歳を数える方法です。
数え年では、その年の誕生日を迎えていない人は「満年齢+2歳」、迎えている人は「満年齢+1歳」で数えるため、少し複雑といえるでしょう。
2024 年に米寿を迎える方は、満年齢でお祝いする場合1936年(昭和11年) 、数え年では1937年(昭和12年)です。
長寿祝いはかつて数え年で行うのが一般的でしたが、現在では満年齢でお祝いする方が増えてきています。
どちらが間違いということもありませんので、地域の風習や家族の方針に従って決めるといいでしょう。
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米寿祝いに喜ばれるプレゼントランキング
贈る相手の喜ぶ笑顔を想像しながらのプレゼント選び…。
年代の異なるお父さん、お母さんやおじいちゃん、おばあちゃんへの米寿のプレゼント選びは、悩まれる方も多いかと思いのではないでしょうか?
また、プレゼントの定番のお酒などは、88歳ともなると健康上の理由などで控えている方も多いかと思います。
大切な米寿のお祝いが、失敗したないために、ここでは米寿祝いに喜ばれるお酒以外の定番のアイテムから、いつもと違うとっておきのプレゼントまでご紹介します。
1 プリザーブドフラワー・ハーバリウム
やはりお祝いごとにはお花のギフトは華やかでぴったりですね。
最近は、定番の生花と違って手入れせずとも美しい姿を保ち続け、いつまでも楽しめる「プリザーブドフラワー」や「ハーバリウム」などのインテリアフラワーが人気です。
季節でお花の種類が限られてしまう生花とはまた違い、インテリアフラワーは種類が豊富でおしゃれなので、特にお母さんに喜ばれているようです。
綺麗なインテリアフラワーをお部屋に飾っているだけで幸せな気分になりますね。
米寿祝いの記念品らしさを出したい方は、米寿カラーの「黄色いプリザーブドフラワー」や「ハーバリウム」を選んでみてはいかがでしょうか?
2 お誕生日新聞
88年の長い人生の思い出を振り返るきっかけのプレゼント「お誕生日新聞」。
米寿のお祝いに大変喜ばれています。
「お誕生日新聞」とは、昔の新聞を上製本やパズル、オリジナルファイルに入れて大切にお届けする大変めずらしい商品を取り揃えたギフトショップ。
上製本やパズルなどには名入れも可能、メッセージカード付きで特別感をさらに素敵に演出いたします。
そして、すべてこだわりの国内生産。
スタッフ一同、真心込めて一つ一つ大切にお作りしています。
主役のおじいちゃん、おばあちゃんの生まれた日や二十歳の時、結婚された日、子供の生まれた日などなど、人生の大切なイベント、思い出の日の新聞を贈ることができ、
・こんな昔の新聞があるなんて驚いていた
・お祝い会の場が大変盛り上がった
・感動した
・参加者も欲しがっていた
・製本の厚さ、重さに人生の重みを感じた
・家に帰ってゆっくり読みたいと言ってくれた
と、大変好評いただいているご長寿祝いに最適なプレゼントです。
当時の紙面から伝わる時代の息吹に、おじいちゃん、おばあちゃんの今まで歩まれてきた激動の人生の重みを感じ、非常に感銘を受けたと大変喜ばれております。
「お誕生日新聞」お客様のレビュー >
いつもと違った特別な米寿祝いだからこそ贈りたい「お誕生日新聞」。
米寿を迎えられたお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんへこれからも元気で長生きしてほしいという気持ち、今までの感謝の思いを伝えられるとっておきのプレゼント。
当時の紙面を見て、なつかしいあの頃を思い出し、今まで聞くことのなかった楽しい思い出話が聞けるかもしれません。
「お誕生日新聞」を囲んで、皆様でワイワイ楽しいひとときをぜひお過ごしください。
米寿祝い人気商品総合ランキング >
3 フォトフレーム
お部屋に写真を飾るのが好きなおじいちゃん、おばあちゃんは意外と多いですね。
88歳の米寿祝いに、家族みんなで撮った写真や、お孫さんと一緒に撮った写真などを素敵なフォトフレームに入れてプレゼントしてみませんか?
もちろん、フォトフレームは、立派で高価なものでなくても大丈夫。
時間に余裕のある方は、ぜひお子様と一緒にフォトフレームを手作りするのもおすすめです。
手作りフレームは、既製品と違って作り手のあたたかな気持ちが伝わるプレゼント。
お部屋に飾れるため、米寿を迎えるのおじいちゃん、おばあちゃんに大変喜ばれる贈り物です。
4 箸
毎日使うものだからこそ、良質ものを使いたい。
特にお箸の場合、なかなかご自身で高価なものを購入する機会は少ないかと思います。
だからこそ、米寿のお祝いに、普段自分では買わないようなちょっと高価なお箸を贈りませんか?
お箸のギフトはさまざまな種類のものがあり、名前入りのものや箸置きとセットになっているもの、十二支の干支のお箸や縁起の良い鶴や亀の掘りを施したお箸などもあります。
ネットショップや百貨店でも気軽に探して購入できるのでおすすめです。
大切な米寿のお祝いに、ちょっと高級感のある素敵なお箸を贈ってみてはいかがでしょうか?
5 マッサージクッション
普段から健康を気遣い、気軽に使えるマッサージクッションやマッサージ器具をテレビショッピングなどで購入しているご高齢の方は多いようです。
最近は、マッサージクッションも首、腰、背中など部分的に作られているものや、軽量でコンパクトな扱いやすいものがあるようです。
寝ているだけで指圧されて楽になったり、テレビをみながら簡単に使えるので、お父さん、お母さんも毎日使ってくれることでしょう。
意外と電化製品の好きな世代です。
いつまでも元気で長生きしてほしいという気持ちを込めて、米寿プレゼントとして大変喜ばれています。
米寿をお祝いする際のポイント
お祝い会の開催は体調を考慮することが大切です。
88歳ともなれば、日によって体調がすぐれなかったり、健康上の問題などで外出できなかったりする方もいらっしゃいます。
家族が集まるせっかくの機会に、思い切って旅行などをして盛大にお祝い事をするのは素晴らしいことですが、体に負担をかけさせてしまわないように、米寿のお祝いを迎えられる方の体調を十分に考慮して、日にちや場所などのお祝いの仕方をきめましょう。
誕生日祝いと米寿祝いは別でお祝いした方が良い?
長寿祝いと誕生日祝いを別々に行うかで悩む人もいますが、現在の日本では、米寿と誕生日を一緒にお祝いしている家庭がほとんどのようです。
贈り物を米寿祝いと誕生日祝いで分ける必要もないでしょう。ただし、家族で考え方が違ってくると、贈り物やお祝いの仕方も変わるので、事前に家族同士で話し合っておくことをおすすめします。
家族や親族を誘って旅行先などで盛大にお祝いする際は、比較的気候の良い「敬老の日」にあわせてお祝いするのも良いですね。
米寿祝いに着て行く服装は?
お祝い会の服装には決まりがありませんが、お祝い会の会場によってはきちんとしたスーツやワンピースなどを着ていった方が良い場合があります。
高級ホテルのレストランや老舗の料亭などで行う場合は、会場に合わせたドレスコードを心掛けたいものです。
米寿祝いで気をつけたいマナー
贈ると失礼になってしまうものは?
ハレの日のお祝いなので、「死」を連想させるもの縁起の悪い物は避けた方がいいでしょう。
例えば、くし(苦・死)やハンカチ(手布→てぎれ→別れを連想する)などは気をつけてください。
また、「老い」を連想させるもの、年齢を意識させるもの、例えば老眼鏡などの贈り物は注意が必要です。
米寿祝いの予算相場は?
米寿祝いの気になる予算相場は?
やはり気になるお祝いの予算。
金額にこれという決まりはないのですが、参考程度にご紹介しますと、
●子どもから親へ:1万円〜3万円
●孫から祖父母へ:3千円〜2万円
(お孫さんの年齢によっても異なる)
●親戚から:5千円〜1万円
大切なのは金額よりも気持ちです。
相手方が恐縮してしまうような金額にならぬよう、無理のない範囲でお祝いしましょう。
米寿祝いは感謝の思いを綴ったメッセージを添えて…
米寿祝いのプレゼントを渡す際や、お祝い会を始める挨拶の際には、一言でもいいので感謝の思いを伝えましょう。
プレゼントを直接郵送される方は、ぜひお父さん、お母さんへ感謝の思いを綴った手紙やメッセージカードを添えたいものですね。
お孫さんやひ孫さんが描いたかわいい似顔絵やみんなで色紙に寄せ書きメッセージを書いて渡すのもおすすめです。
また、88年の人生を労って表彰状のようなものにして贈るのも素敵な思い出になります。
米寿おめでとうございます、の言葉を添えつつ「これからもずっと元気でいてください」「さらなる活躍をお祈りしています」など未来に対して明るい言葉を添えるといいでしょう。
そして、読みやすいように大きな文字でメッセージを書くのがポイントです。
こちらの「米寿(88歳)のお祝いに喜ばれるメッセージ文例集」もぜひ参考にしてみてください。
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